ましぶろ

行政書士開業記。あっちこっちにフラフラしながら綴る日記。

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真夜中の訪問者(1)

こんな風に雨が降る夜には思い出すことがあります。
あれは私がとある地方大学の学生宿舎にいた頃です。
確か、夏休み期間で大多数の学生は帰省し、人気があまりない時期でした。
私はバイトで疲れた体をベッドに横たえ、部屋の電気は消していましたが
テレビをつけたまま眠ってしまったようでした。

入居したときに壁一面を真っ白なペンキで塗り、
インド雑貨屋で買ってきたテキスタイルやら
ガネーシャなどのポスターを飾り
お香を焚いていたので
「お前こんな部屋に住んでいてアタマおかしくならないか?」
と人から言われたことがある、そんな部屋でした。

突然の気配に目を覚ますと、部屋の入り口付近に
黒い服を着た華奢な男が泣きながら胡坐をかいて座っています。
齢30過ぎでしょうか。どう見ても学生には見えません。
そもそも、学生以外はほとんど住んでいない地区でしたから、
一目見て学生ではないとわかります。
彼は泣きながら言うのです。(しかも妙な演説口調で)

「僕は友人に裏切られ、うんたらかんたら、、、
 これからどうやって生きていけば!?うんたらかんたら、、」

いきなり人生相談ですか!
足元を見てみると泥だらけです。
普通なら大声でも出して「警察呼ぶぞ!出ていけコノヤロー!」
と一喝するところです。
しかし同じ建物には人がほとんどいない、しかも外は雨がザーザー降っているという状況で
外の人に聞こえるかどうかもわからない(そもそも外を歩いている人なんかいない。)
大声を出してしまっては、かえって不法侵入者を刺激してしまう、、。
私の方を見ずにまっすぐ前だけを見て泣きながら演説口調でしゃべる男はどう見ても怪しいのですが
暇と好奇心を持て余していた私はとにかく話を聞いてみることにしたのでした。
つづく

読んでくれてありがとうございます。Arrivederci!

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